MRT社長を解任 「事業進展なし」 ジョコウィ知事

 ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)ジャカルタ特別州知事は18日、州営ジャカルタMRT社のトリブディ・ラハルジョ社長が先月19日に任期を終えたため、後任を近く決めると明らかにした。同社株主総会が後任候補を選定し、知事に推薦する予定。
 ジョコウィ知事は任期を延長せず、事実上の解任としたことについて「トリブディ社長の下で、大事業であるMRT(大量高速交通システム)は目に見える形では進展しなかった」と説明。「MRTは何年もとん挫したままで、事業の遅延による損害も生じる」と述べ、幹部刷新で事業計画を進展させる方針を示した。
 日本の円借款が事業費の8割強を占めるMRT事業で、これまで知事はトリブディ社長や公共事業局など関係者のほか、住民や非政府組織(NGO)の代表者らを州庁舎に招いて公聴会を開催。路線周辺に住む住民向けの周知活動を進めていた。
 公聴会では知事が「(トリブディ社長は)難解な専門用語ばかり。運賃など知りたいことを明確に説明してほしい」「要求した書類をいつまで経っても提出しない」と苦言を呈し、11日には「(知事就任から)もう5カ月経つ。これ以上待てない」と話していた。
 MRTは南北線を2期に分けて工事を行う予定で、第1期は南ジャカルタ・ルバックブルス〜中央ジャカルタ・ホテル・インドネシア(HI)前ロータリー間の15.7キロ、第2期はHI前ロータリー〜北ジャカルタのカンプン・バンダン間の8.1キロ。

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