デジタル羅針盤
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シェアの指をとめよう
昨年5月、「この指とめよう」(一般社団法人)というSNSでの誹謗中傷をなくすことを掲げた団体が設立された。 SNSでは人を自殺に追い込むような炎上事件が繰.....
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父殺しとコンピューター
フィクションでは「人間の精神力が理論を打ち倒す」物語が昭和の時代から繰り返し登場する。例えばデータに基づいた精密な野球をする相手チームを主人公たちが根性で負か.....
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最新技術のごっこ遊び
小さな子どもの吸収力というのは恐ろしいもので、1歳8カ月の娘はiPadを起動して、ネットフリックスから子ども用のアカウントを選び、お気に入りのアニメを見ること.....
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フリーミアムな行政?
かなり前の話だがインドネシアの入管が、有料でパスポート作成の特急サービスをするという告知を見たことがある。たしか100万ルピアほどを支払うと入管職員が自宅まで.....
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エイジテックで楽しい余生?
ここ数年、金融サービスに情報技術を活用する「フィンテック」、女性特有の健康課題の解決に情報技術を用いる「フェムテック」など「○○テック」という言葉が増えている.....
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敢えて年始の挨拶を
本欄の読者の皆さまは年賀状を出されるだろうか。 今、40代の筆者が子どものころは年の瀬となると大人たちは年賀状を休日を丸一日潰して書き、子どもも見様見真似.....
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ネット投票の壁
先月31日、衆議院選挙が行われた。在外投票を行った人も多いだろう。 筆者はインドネシアに住んで17年余りになるが、その間、きちんと在外投票に加わってきたか.....
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架空の衣服はいかがですか
新型コロナウイルスの感染状況が今よりもずっと悪かった半年ほど前、おしゃれ好きな友人が「ずっと新しい服を買っていない」という話をしていた。それはそうだろう。買っ.....
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レビューは気にせずに
映画でも小説でも何でもいいのだが、興味をもった創作物のネットでの評価が低かったばかりに、手に取ることを止めてしまった経験はないだろうか。あるいは既に視聴し、感.....
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ゲームと現実の区別は…?
筆者が小学生だった30年前、世間のゲームに対する風当たりは今とは比べ物にならないほど強く、「ゲームばかりしていると現実との区別がつかなくなる」などと言われた。.....
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スマホは持ってて当たり前?
先日、2回目のワクチン接種の案内をワッツアップメッセンジャーで受け取った。接種予定日の10日も前に日時を指定してくれるという予想外の段取りの良さは大変ありがた.....
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宇宙を目指すIT長者
先ごろ、電気自動車メーカーのテスラ最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏、通販大手アマゾン創業者のジェフ・ベゾス氏が相次いで短期間の宇宙旅行を達成した。.....
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3密イベントは仮想空間で
フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)が、同社がメタバース企業を目指すと述べたことで、メタバースという言葉がにわかに脚光を浴びている。.....
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技術のオリンピック
紆余曲折の末、東京オリンピックが開催され盛り上がりを見せている。これがコロナ禍の最中ではなく、何の憂いもなく世界中からの観客がスタジアムを埋め尽くす中で開催さ.....
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仮想現実と自己認識
特に目新しい話というほどでもないのだが、バーチャル・ユーチューバー(VTuber)が人気を集めている。人間の演者が生身で動画に登場する通常のユーチューバーと異.....
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スマホ断ちの成果は?
あなたは1日に何時間ぐらいスマートフォンに触れているだろうか。スマートフォンには使用時間を表示する機能がある。試しに見てみたところ、筆者の過去7日間の使用時間.....
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アマゾン戦争の行方
「図書館戦争」という小説がある。アニメにもなっているのでご存知の方も多いかもしれない。メディアの良化を掲げて検閲を進める政府とそれに対抗する図書館の戦いを描い.....
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動画は基本スキル
筆者の学校の生徒が、大学が主催する日本語スピーチコンテストで準優勝した。もちろんコロナ禍の今のことなので実際に集まってコンテストをするのではなく、動画を撮影し.....
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システム欠陥を見つけたら
日本政府がIT化を言い出したのがいつのことなのか、正確には記憶していないが、大多数の人が遅々として進んでいないと感じていることは事実だろう。 最近では、新.....
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小さな巨人はもういない
最近、隣の家の男の子に野球を教えている。とは言ってもその子はまだ8歳だし、筆者も野球は遊びでやっていただけなので、子ども用のバットを振り回してキャッチボールを.....
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技術でのバリアフリー
日本で、ある車椅子の女性の行動の是非がSNSなどで話題になった。JR側はバリアフリー化されていない駅を利用する際の駅員の補助には事前連絡を要請しているが、その.....
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オンライン授業の限界
インドネシアが本格的にコロナ禍に見舞われて1年が過ぎた。筆者の経営する日本語学校も全面的にオンライン授業に切り替えて1年が経ったことになる。 ZOOMなど.....
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災害時に繋がるのか
東日本大震災から10年が経過した。去る2月13日にも東北地方で最大震度6強の強い地震が発生した。インドネシアも地震や火山噴火といった災害は少なくなく、ジャカル.....
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言葉が記録される重圧
電子書籍で新旧のマンガを読んでいるが、最近のマンガは総じて緻密に構成されていると感じる。 筆者が子どものころに読んでいたマンガは、ある時点で「宇宙最強」を.....
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実物の持つ力を
私事だが昨年4月に子どもが生まれた。それから1年足らずで撮影された写真の数は膨大なものになっている。 1980年代の日本に生まれた筆者は、両親がフィルムカ.....
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言論の自由を侵すのは…
「言論の自由」というと筆者のような昭和生まれの世代が考えるのは、政府の弾圧や検閲からの自由だ。戦時中の日本や今の北朝鮮のような状況が言論の自由がない状態のイメ.....
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変化の楽しさを再確認
5G携帯や電子マネーが注目を集め、社会を変えていくかと色々と想像していた2020年は、蓋を開けてみると新型コロナウイルスに関わる問題に全て話題をさらわれてしま.....
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その検索は必要ですか?
ネット検索で「コロナウイルスに絶対に感染しない方法」を見つけ出すことはできるだろうか。 よく知られている通り、感染リスクを抑える方法なら「三密」の回避やマ.....
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死者が投票を呼び掛ける是非
本欄では2020年最初の掲載で紅白歌合戦に出てきた「AI美空ひばり」を話題にした。既に亡くなった人をAIという形で蘇らせ、新曲を歌わせ、あいさつをさせることは.....
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文章と作成ツール
この「IT羅針盤」の原稿を書く時は、必ず物理キーボードのついたノートパソコンを使っている。スマホやタブレットを使うことも、音声入力を使うこともないし、もちろん.....