ラッパや花火で祝おう 大みそかの風物詩 ガス式の新商品も

 「プープー」。27日、西ジャカルタの電気街グロドックに紙ラッパの音が響く。普段はテレビやスピーカーなどを買い求める客でにぎわう界隈だが、今月中旬から紙ラッパと花火の露店が軒を並べている。大みそかを目前に控えたインドネシアの風物詩だ。(堀之内健史、写真も)

 パサール・グロドック北側で普段は中古のリモコンを売るジャマール・ウディンさん(25)は、ピストンさせると高い音が鳴るプラスチック製のラッパを売る。今年から新たに扱っているのはガスのボンベにラッパが付いているガス式だ。
 「試してみな」「ブゥオーン」。長さ20センチほど、カラフルでかわいらしい見た目だが、自らの鼓膜が激しく震えていることがはっきり分かる重厚な音が出る。近くの人が「おい! 上に向けて鳴らせ!」と注意するほどだ。ガス式の「エアー・ホーン」は1個3万ルピア(約270円)、ピストン式(2万ルピア)より少し高い。「1日30個ほど売れる。収入も倍増さ」
 同パサールの西側、ガジャマダ通り沿いで花火を売るのはウーエン・ホーさん(40)。「私はムスリムだから新年を祝うことはないが、花火を買って新年を迎えるムスリムも多い」と話す。数十種類を扱い、安い物は6発のロケット花火2本組で5万ルピア、高い物は直径約50センチの箱に入った100発の打ち上げ花火(160万ルピア)もある。

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