4年ぶりに年忘れ会 ビンゴゲームなど大盛況 バンドン・ジャパンクラブ
西ジャワ州のバンドン・ジャパンクラブ(BJC)は15日夜、バンドンのスティアブディ通りにある会員制クラブのエルドラドで、2008年以来4年ぶりとなる年忘れ会を開いた。バンドンや周辺地域に住む会員と家族ら120人が参加。当初予定していた100人を上回る参加があり、最初にインドネシアに来たのが1965年という大ベテランから新規在住者までが交流を深め、バンドンの日本人コミュニティーの結束を深めた。
会は、浴衣姿の女性6人による婦人部民謡チームの民謡メドレーで幕を開けた後、平川征二郎会長があいさつし、高森健彰副会長の音頭で乾杯した。
じゃんけんによるコイン獲得ゲームやバンドン日本人学校の子どもたちによる「花は咲く」の合唱があり、ビンゴゲームではなかなかビンゴとなる人が出なかったが、最後には全員がスポンサーが提供した飲食品や敷物、いすなどの景品を持ち帰った。
平川百合子さんと凌二さんの兄弟が宇多田ヒカルの「ファーストラブ」のギター演奏と歌を披露し、最後は全員で「となりのトトロ」、コブクロの「桜」、「津軽海峡・冬景色」を歌い、「蛍の光」で1年を締めくくった。
BJCでは近年、100人近くが集まる毎年恒例のゴルフコンペが最大のイベントだったが、新規進出企業なども徐々に増える中、年忘れ会を企画。婦人部の3人が中心となって準備を進めた。
BJCの会員数は今年初めには80世帯を切っていたが、理事らが勧誘活動に奔走し、120世帯まで増加。最後に閉会のあいさつをした平川会長は、バンドン日本人学校(BJS)の在籍者数が小中学部16人、幼稚部9人の計25人であるのに対し、文部科学省から6人の教員が派遣されていることに触れ、「それだけ日本が支援してくれているということ。学校をなくすのは簡単だが、一度なくなったら二度と作ることはできない」として、参加者に協力を呼び掛けた。
ジャカルタや西ジャワ州の一部の地域で賃金の高騰が見込まれる中、ジャカルタから車で2時間、現在、日系工業団地が集積する地域から1時間ほどの立地のバンドンには、「移ってくる日本企業もあるかもしれないというニュースもちらほらある」と指摘し、今後の会の活動を活発に行っていきたいとの意向を示した。(西ジャワ州バンドンで上野太郎、写真も)