日イ730人が盆踊り 「日本の夏感じよう」 東ジャワ日本人クラブ

 普段は子どもたちの遊び場となっているスラバヤ日本人学校(SJS)の中庭に盆踊りの櫓(やぐら)と太鼓が設置され、夏祭りの舞台が出現した―。SJSに通う子どもたちに日本の夏祭りを体験してもらおうと、東ジャワ日本人クラブ(EJJC)は20日、毎年恒例の盆踊り大会を開いた。浴衣に身を包んだ邦人や日系企業のインドネシア従業員、アイルランガ国立大学やスラバヤ国立大学の日本語学科の学生など約730人が参加した。(東ジャワ州スラバヤで小塩航大、写真も)

 EJJCの清水隆会長は「インドネシアではあまり季節感を感じることがなく時間が過ぎ去ってしまう。この盆踊りで日本の夏を感じてほしい」と参加者に呼び掛けた。
 EJJCソフトボール部、地元日系スーパーなど15店が出店を設置した。たこ焼き、お好み焼きや和菓子のブースが日本の祭りの情緒を漂わす。ヨーヨー釣りやピンボールなどの店には綿あめを片手に持った子どもたちの列ができ、指先に神経を集中して金魚すくいに夢中になる子どもの姿も。スラバヤ国立大の学生はガドガド(ピーナッツソースをかけた野菜サラダ)を販売した。
 また、EJJCは東日本大震災で被災者への寄付金を募るため、募金箱を設置した。 
 SJS中学部1年の新田知世さんは「インドネシア人と日本の夏を感じることができるのは貴重な体験。日本のお祭りのお店が懐かしい」と語った。
 太鼓の合図とともにやぐらの周りに大勢のインドネシア人と日本人が輪を作り、盆踊りが始まった。「炭坑節」「ドラえもん音頭」「東京音頭」の曲に合わせ踊った。最初は踊り方がわからなかったインドネシア人参加者も、日本人参加者の踊りを真似て笑顔で踊りの輪に加わった。
 初めて参加したアイルランガ大5年のヌル・インダ・スサンティさんは「盆踊りは初めて。一緒に踊ると一体感を感じた。日本の伝統を実際に体験できて良かった」と語った。

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