増加する外国人労働者 日本政府調査 イ人は前年同月比56%増
厚労省は26日、昨年10月末時点の外国人雇用状況を発表した。インドネシア人の労働者数は12万1507人と前年同月と比べて56・0%増えた。国籍別人数では6位にとどまるが、伸び率ではトップだった。
新型コロナ禍で抑えられてきた入国数が復調、在留資格を技能実習から特定技能に切り替えるケースが増えている点も追い風となったとみられる。
インドネシア人労働者数は19年時点で5万1337人だった。20年以降はコロナ禍の入国制限で伸び悩み、21年は5万2810人。その後の2年で他国と比べて急速に増加した。円安による実質収入の減少や就労先として韓国の人気上昇といった状況下でも、インドネシアの若者の日本に対する関心は一定水準を保っているようだ。
在留資格別で見ると、「技能実習」が6万8236で全体の56・2%と過半を超えた。増加傾向にある「特定技能」は2万5589人(21・1%)だった。日系人などの定住者、日本人と結婚した人などが持つ「身分に基づく在留資格」は7127人(5・9%)で、前年からは微増にとどまった。
業種別では製造業が4万2665人と最も多く、全体の35・1%を占めた。建設業2万3549人(19・4%)、医療・福祉1万3215人(10・9%)と続き、上位の3カテゴリーで6割以上に達している。
外国人労働者数全体では前年比22万5950人増(伸び率は12・4%)の204万8675人と、11年連続で過去最高を更新。初めて200万人を超えた。
国籍別では、ベトナムが12・1%増の51万8364人で最多。次いで中国が3・1%増の39万7918人、フィリピンが10・1%増の22万6846人だった。