ついつい足が向く書店

 書店を通るたび、ついつい寄って本を見てしまう癖がある。陳列された本を=写真=買うか買わないかはともかく、見たことのない本のタイトルやあらすじを一つ一つを読むのが好きだ。特に外国語の本には一層興味が惹かれる。
 本は小説やコミック、教科書も含まれる。しかし、好きなのは見るだけ。教科書が勉強のためのツールなら好きではなく、学生時代もあまり学校の教科書には触れてこなかった。
 友だちに変人と思われる一方、よく日本語を覚えるコツを聞かれることがあった。「漢字の覚え方教えて?」と聞かれたとき、自分も皆のような勉強したことがないから、結局「日本語の本読めばいいんじゃないかな」と答えたら逆ギレされることがよくあった。
 私も最初は日本語の本を全く読むことができなかった。中学のときに、日本語の塾に通いながら、授業で出てきた語彙(ごい)や文法を少しずつ理解できるようになった。
日本語を勉強することで、「私ができる言語なら元の言語で本を読みたい」という思いが育った。また、言語ができなくても「見てみたい」という気持ちもあった。
 日本語を学んでから、翻訳ではないもともとの言葉じゃないと伝えられないことがあるとわかった。それと同時に、インドネシア語を読むときはインドネシア語の良さにも気づくことができるようになった。(アウリア・アナンダ)

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