韓国企業と原発開発で連携 国営電力グループ

 国営電力会社PLNのグループ会社ヌサンタラ・パワー社は1日、韓国の大手電力会社「韓国水力原子力発電(KHNP)」と原子力発電分野での技術研究に向けた覚書(MOU)を締結した。国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)が開かれているアラブ首長国連邦(UAE)で書面を交わした。地元メディアが報じた。
 インドネシア国内で、小型モジュール炉を活用した原子力発電所の実現可能性調査を進める。韓国屈指の原子力技術を持つKHNPと連携することで、核燃料などの取り扱い、発電所の運転と保守、作業員の育成に関する意見交換も行うという。
 ヌサンタラ・パワーは「クリーンエネルギーの急速な成長を進める上で、原子力は研究が必要な分野の一つ。将来的に電力の基幹となる可能性を秘めている」としている。
 火力発電に使う原油・ガス価格高騰などを背景に、国内では原子力発電導入に向けた議論が活発化。政府は原発建設の候補地選定や施工方法など、安全性確保に関する検討を進めている。

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