名古屋発 人材交流に弾み 就業マッチングフェア 参加160社で高まる関心
インドネシア人労働者への期待が高まる中、名古屋市中村区の愛知県産業労働センター(ウィンクあいち)で7日、技能実習生らの受け皿となる県内企業・団体とインドネシア側の送り出し機関による就業マッチングフェアが開催された。
主催はインドネシア労働省と「インドネシア人材マッチングフェアin Aichi実行委員会」(土屋武志実行委員長、木本結一郎・鹿島均実行委員)。愛知県は日本最多の外国人実習生受け入れ県で、フェアには送り出し機関120を含む164社・団体が参加するなど関心の高さを示した。
開会式では来日したイダ・ファウジヤ労相と同省のアンワル・サヌシ事務次官が主催者としてあいさつ。労相は「数だけでなく、実習生の質も向上させていくことの重要性を認識している」と述べた。各社ブースにも足を運び、参加者と個別に意見交換を行った。
一方、外国人雇用に関わるトピックスをテーマとするセミナーも開催。西尾圭一郎大阪公立大学教授が司会を務め、トヨタ自動車の渡辺夏美人事部グローバル労政室人権・労務グループ長と国際人材協力機構(JITCO)の松富重夫常務理事が登壇した。
ヘリ・アフマディ駐日インドネシア大使は閉会式で、2022年3月から1年で「日本に入国した技能実習生と特定技能実習生の資格を持つインドネシア人は4万9329人だった」と拡大する同県との人材交流を歓迎。その上で技術人材の育成ノウハウを日本から取り入れて、「人材育成を加速させたい」と述べた。
ヘリ大使はまた、「技能実習生の受け入れで重要な役割を果たす」として、昨年2月に設置された在名古屋インドネシア名誉総領事館(名古屋市北区)の杉本名誉総領事を紹介した。