高騰続く砂糖とトウモロコシ 異常気象の余波 政府は輸入強化
エルニーニョ現象の影響とみられるサトウキビの不作により、インドネシア砂糖協会は11日、今年の国内産の白砂糖は昨年比8〜9%減少するとの推計を発表した。地元メディアが報じた。
昨年の生産量は238万6000㌧だが、今年は9月中旬時点で204万6000㌧に止まる。
政府が規定する白砂糖の最高小売価格は1㌔あたり1万4500ルピア。しかし、生産量減少で価格は上昇、小売価格は政府規定を上回っている。今後、供給が安定しなければ1㌔あたり1万6000ルピアに達する可能性がある。
トウモロコシの生産量も減少しており、国家食糧庁(BAPANAS)は11日、飼料用トウモロコシ50万㌧を輸入すると発表。第一段階として25万㌧を先に輸入する。
トウモロコシ高騰は養鶏業者に打撃を与え、これにより鶏肉や卵の価格も上昇しており消費者にも影響が出ている。
飼料用トウモロコシの政府が規定する最高小売価格は1㌔あたり5000ルピアだが、全国平均価格は1日時点で同6840ルピア。10日には同7000ルピアに上昇している。