29日から日ASEANフェア 日本政府代表部 次の半世紀へバトンを
東南アジア諸国連合(ASEAN)日本政府代表部は29日〜10月1日、南ジャカルタのモール「プラザ・スナヤン」のアトリウムで、日ASEANフェアを開催する。日ASEAN友好協力50周年を記念するイベントで、日系企業などによるブース出展やスタンプラリー、ラッキードローなどを実施。イベントを通じこれまでの50年の歴史を受け止め、次の半世紀へバトンを繋げる。
日本政府が支援金を拠出する日ASEAN統合基金(JAIF)も協力する日ASEANフェアは、50周年関連で一般向けとしては最初のイベントとなり、初日の29日は午前11時からオープニング式典を開催。各国のASEAN大使らが出席予定で、和太鼓チーム「弁天」が力強い音色を会場に響かせ、日本を演出する。
開催に際し、紀谷昌彦ASEAN大使は「日本はASEANとの長年にわたる交流と協力の発展により、今日の平和と繁栄を実現してきた。イベントでは、政府のみならず幅広い企業の協力を通じて私たちの生活をどのように豊かにしてきたかを知ってもらいたい」と話している。
当日は、国際交流基金による日本語・日本文化クイズや国際協力機構(JICA)による大量高速鉄道(MRT)の紹介を絡めたラッキードローを予定。また、ASEAN各国で事業展開する日系企業が「ごみ分別」「海洋協力」「持続可能な開発目標(SDGs)」などの観点から来場者と楽しめるイベントを用意する。
同代表部によると、12月に東京で開催予定の日ASEAN友好協力50周年特別首脳会議に向け、各国からオンライン参加できるウォーキング・ジョギングイベント、ゲームイベントを企画している。
9月初旬にジャカルタで開催されたASEAN関連首脳会議で、日ASEAN関係では、双方の関係を「包括的戦略的パートナーシップ」に引き上げる共同声明を発表。関係深化が一層期待される。 (青山桃花、写真も)