マランで異文化交流 徳島県立城東高校 2年越しの現地研修
インドネシアの高校生と現地交流を続けてきた徳島県立城東高校の生徒15人がこのほど、東ジャワ州マラン市のブラウィジャヤ・スマート・スクールとの現地研修を2年越しで実現。ワークショップやホームステイを通じた異文化交流の対面実施にこぎ着けた。
同県が発祥の地となる大塚製薬の現法アメルタインダ大塚はインドネシアでグローバル人材の育成プログラムを展開。この中で城東高校の現地研修を支援し、2015年からマランの現地校との交流が続いてきた。
新型コロナ禍の影響で両校は21年から現地研修は見送り、オンライン交流に切り替えてきたが、7月30日に生徒15人と引率の教師2人が来イ。8月4日までの間、マランでの対面交流が実現した。
初日のワークショップでは、廃棄物管理をテーマに日本とインドネシアが抱える社会問題を共有。城東高校からは、廃棄物の埋め立て処理場が逼迫(ひっぱく)している状況などを紹介。また、アメルタインダ大塚が支援するエコビレッジで廃棄物管理の実態を見学した。これを踏まえ両校生徒は今後、日イができる協力関係を検討していくという。
一方、ホームステイを通じて現地高校生の日常生活も体験した。1日5回のお祈りの様子や分別しないごみを見て、またごみ捨てや掃除はメイドの担当となる日本にはない異文化に触れた。
研修終了後、城東高の生徒たちからは、「インドネシアの高校生たちのエネルギッシュな積極性やコミュニケーションスキルに圧倒された」「自分の考えや思い、アイデンティティーをSNSで発信するなど習慣、行動の違いに驚いた」といった声が聞かれたという。 (野元陽世)