「会えると安心する」 ひまわり会 4年ぶりの総会
インドネシア人の男性と結婚した日本女性が集う「ひまわり会」は27日、南ジャカルタのレストランで新型コロナ禍後4年ぶりとなる総会を開き、子ども9人を含む計52人が参加した。
この日の総会では、専業主婦や日系企業、官公庁で働く20~80歳の女性が集い、話題は近況報告から子育ての悩み、来イしたころの経験談などで盛り上がった。
同会は1960年代の賠償留学生制度で日本に留学したインドネシア人男性と結婚した邦人女性たちを中心に97年に設立。発起人の1人となる早苗アフィアルさんは「太陽の光を浴びて育っていく」ことからひまわり会と名付けたとし、「何か困った時に誰にも頼れない環境にいる中、学校選びや病院などの施設がどこに何があるかを共有するなど、悩みを相談できる場」だと語った。
また、早苗さんは「これまで苦しい時もあったが、若い人たちとって良い世界になっていってほしい」と同会メンバーの今後を願った。
一方、異国へ嫁ぎ、生活することに不安や迷いはなかったのかと聞くと康子ミワパイノさんは「惚れた弱みよ」と大らかに笑った。
また、ゆりこパティロイさんは同会に参加した理由に「当時、日本人と日本語で話したいという思いがあった」と振り返り、4年ぶりで開催した総会は「会えるとやはり安心する」と目を細めた。
同会では、会員からの寄稿や体験談、インドネシアの生活情報などを盛り込んだ会報を毎月発行している。また、メンバーの子どもたちを中心に日本文化体験や工場見学を実施する「日本語お楽しみジュニア会」や夫に先立たれた女性による「コスモス会」、女性だけでランチを楽しむ「ムラティ会」、地域で親睦を深める南ジャカルタ分会などもある。