変化した私の心と目

 インドネシアの土を踏んでからようやくトータル1年が経った今、心の変化に気づいたことがある。
 電車は当たり前のようになく、緑が生い茂る島に旅行へ行った時のこと。気持ちは最高潮に高ぶらず、ぼーっと流れる景色を見ている自分がいた。それは、ジブリ映画「となりのトトロ」にでてくるような草木に囲まれた道。また、アンコット(乗り合いバス)も数が限られており、ジャカルタでは見ない人数の住民がトラックの荷台に乗っている風景があった。
 ジャカルタに来た当初は車に揺られながら気持ちよさそうに男性が寝ている様子に興奮し、笑いながら写真を撮っていたものなのに=写真。
 インドネシア滞在1年が経った今もなお、これらの景色は面白いとは思うし、いつかトラックの荷台に揺られながら眠りたいという野望は消えていないのだが、日本とは違うこの風景に目と心はもう輝いていない。
 自然の摂理なのだろうか。成長なのか。この先、同じ景色を見ても他の人とは感動指数が変わるかと思うと少し残念でもある。だが、逆に、日本に帰ると日本の「当たり前」に感動できるチャンスが残されているのでは⁉ と気づき少しわくわくしている。(青山桃花)

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