バンドンへ列車の旅

 年末年始の連休を利用し、インドネシアに来て初めて西ジャワ州バンドン市へ行った。特に前から計画していた旅ではなく、ふと思いついて、空気が綺麗で自然がたくさんある場所に行きたくなった。
 普段から、バンドンは混雑する場所だと聞いていたため、少しでも渋滞などを避けようとローカル列車を利用することにした。チケットの買い方から、列車の乗り方まで初めての経験でワクワクした。正直、列車のクオリティについては、あまり期待していなかったのだが、思っていた以上に快適だ=写真。
 ジャカルタの出発駅である中央ジャカルタ・ガンビル駅には、ファストフード店などの飲食物を購入できるお店も揃っていて、日本の新幹線乗り場にある駅弁が懐かしく思えた。座席も日本の新幹線と似ていて、座り心地もよかった。しかし、スピード感や道中によっては列車が揺れることもあり、改めて日本の新幹線やインフラの質の高さも、同時に強く実感した。
 「ガタンゴトン」と音をたてながら、そんなに速すぎないスピードで進んでいく列車は、ジャカルタから離れるにつれて、車窓から緑豊かな自然の風景を見せてくれる。ゆっくりのんびりと旅をしたい時に、この列車という移動手段はベストだと感じた。
 2023年に開業を目指して工事が進むバンドン高速鉄道が開通すれば、当然そちらの利用者が増えるだろう。そうなる前に、是非このローカル感が溢れる列車の旅を多くの方におすすめしたい。(千葉健太)

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