春節前の入国規制見送り 保健相 感染急増の中国
ブディ・グナディ・サディキン保健相は3日、中国は22日に大型連休となるイムレック(春節、中国の旧正月)となるが、中国大陸からの渡航者に新たな入国規制を実施する計画は今のところないことを明らかにした。地元メディアが報じた。
ブディ氏は、インドネシア国内でも中国大陸で流行するオミクロン株の派生株「BF.7」の感染が「15件確認されている」と認めた。しかし、「(国内の)免疫力は高いため、入国を規制する必要は現状ではない」と述べた。
保健省がこれまでに確認した「BF.7」への感染は、ジャカルタ特別州で7例、バリ州で7例、西ジャワ州で1例となっている。
これについて保健省感染予防・管理局のシティ・ナディア・タルミジ局長は昨年末、「いずれの患者も症状は軽く、すでに全員が回復している」と説明している。
中国大陸からの入国者に対する水際措置は、陽性者を待機施設に隔離するなどすでに日本のほか、米国、台湾、インド、韓国、イタリアなどの国・地域が強化している。