日本語学科に寄贈 メダン日本人会 図書約700冊
メダン日本人会は23日、所蔵する日本語図書約700冊を地元北スマトラ州メダン市内にある2大学に寄贈した。同会では「教材不足に悩む日本語学科の学生に役立ててもらいたい」という。
図書を贈ったのは、いずれも日本語学科のある地元の2大学で、国立北スマトラ大学が544冊、ハラパン大学が200冊となった。同会によると、図書の種類は文庫本や雑誌などさまざまという。
北スマトラ大の日本語学科には各学年に学生約100人が在籍するが、大学が保有する日本語図書は限られている。そこで図書を増やしたいという大学側の要望を知った同会は、図書を集め、この日の寄贈に結びついた。
同会の青山滋弥理事長は、「思っていた以上に喜んでもらえてよかった。電子書籍で日本語の本を読める時代ではないかと聞いたが、小説は紙の本で読みたいという学生からの意見があった」という。
メダン日本人会は今年4月に開いた今年度初の理事会から、大学に図書を寄贈する計画などについて議論していた。
青山さんは今年のメダン日本人会の活動を振り返り、「昨年と比較して新型コロナウイルスによる行動規制が緩和され、日本人会としての活動のバリエーションが増えた」と語った。
(長田陸)