五感で感じる土器作り 校庭で野焼き チカラン日本人学校
チカラン日本人学校(CJS、西ジャワ州ブカシ県)で9月30日、小学部6年の児童が土器の野焼きをした。7月から土器の材料となる土集めから始め、野焼きは仕上げの作業となった。児童はたき火に木をくべて炎の熱さや色、木が燃える匂いを五感で感じ授業に取り組んだ。
土器作りはCJS小学部6年の卒業制作となる。夏休み明けの9月2日に茂泉和浩校長(58)が自ら教壇に立ち、児童に土器の作り方を教えた。
野焼きは小枝を燃やして地面を焼き、乾燥させるところから始まる。その後、土器はたき火を取り囲むように並べ、徐々に炎の中心に近づける。土器は一気に加熱すると割れてしまうため約6時間かけてじっくり焼いた。児童の土器は一部が欠ける作品もあったが粉々になることはなかった。
小学部6年の山口優衣さん(12)は「野焼きで土器が粉々にならなくてよかった。普段は経験できない火に木を入れるのが楽しかった」と感想を述べた。