建設費膨張、約25兆ルピアに 建材価格高騰 MRT

 大量高速鉄道(MRT)を運営するMRTジャカルタの建設担当役員シルフィア・ハリム氏は20日、MRT南北線第2フェーズの延伸工事で建設費が約22兆5千億ルピアから約25兆3千億ルピアに膨れ上がったと発表した。終着地点デポ(車両基地)の建設地変更や建材が値上がりしたためという。地元メディアが報じた。
 当初の計画ではデポはカンプン・バンダン地区(北ジャカルタ)に建設する予定だったが、土地収容問題で難航して西アンチョール地区(同)に変更となった。
 また、シルフィア氏は建材価格について、「コロナ禍が収束に向かい経済活動が活発化する中、建材の需要が増加している。2018年と比べ約50%値上がりした」と話した。
 アイルランガ・ハルタルト経済調整相は8月、MRT延伸工事の建設費について、「約26兆ルピアに膨れ上がる」との見通しを明らかにしていた。ただ、アイルランガ氏はその理由について「工事の難易度が高いため」としていた。
 南北線の延伸工事はブンダランHI駅(中央ジャカルタ)〜西アンチョールの車両基地(北ジャカルタ)の約12㌔となる。ブンダランHI〜コタ駅(西ジャカルタ)の工事はすでに着工している。

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