新たに緊急使用許可 米ファイザー製 経口治療薬
食品医薬品監督庁(BPOM)のペニー・ルキト長官は17日、米ファイザーが開発した新型コロナウイルスの経口治療薬「パクスロビド」に緊急使用許可を出したと発表した。持病のある新型コロナ患者に投与したところ入院と死亡リスクが89%低下したという。地元メディアが報じた。
新型コロナのオミクロン株の派生型「BA.4」と「BA.5」が国内で5月に初確認されてから新型コロナの感染者数が増加傾向にある。ペニー氏は「パクスロビドは酸素吸入が必要ない、または重症化リスクが高い成人に投与することで入院・死亡リスクを減らすことができる」と強調した。
ペニー氏は副反応について、「臨床試験では味覚障害(5・6%)、下痢(3・1%)、頭痛(1・4%)、嘔吐(1・1%)などが確認された」と説明。また、同氏は副反応のリスクを考慮し「プスケスマス(保健所)、薬局、病院などで医師が処方したものを服用するように」と注意を呼びかけた。
米国の食品医薬品局(FDA)は2021年12月、パクスロビドの緊急使用許可を出した。さらに、ファイザーは同経口治療薬を5日間にわたり1日2回投与することで、重症化リスクの高い新型コロナ患者の入院・死亡リスクが88%低下したという臨床試験の結果を公表している。
また、BPOMはこれまでに新型コロナの治療薬として点滴静注液の「レムデシビル」、注射液の「レッキロナ(レグダンビマブ)」、そして経口薬の「モルヌピラビル」に緊急使用許可を出している。(センディ・ラマ)