G20出席を改めて要請 ジョコウィ氏 ゼレンスキー大統領と会談
ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領は29日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)に到着、マリインスキー宮殿でゼレンスキー大統領と会談した。首脳会談でジョコウィ氏は、11月にバリで開催予定の20カ国・地域首脳会議(G20サミット)にゼレンスキー氏を改めて招待した。
ジョコウィ氏はドイツで開催された先進7カ国首脳会議(G7サミット)閉幕後、空路でポーランド南東部の町、プシェミシルに移動。列車で29日午前9時(現地時間)、キーウ入りした。
大統領府によると、ゼレンスキー氏との共同会見でジョコウィ氏は、主権と領土保全の尊重を重要視するインドネシア政府の立場を強調。「今回の件(ロシアによる軍事侵攻)に関し、ゼレンスキー氏のメッセージをプーチン氏に伝える」と約束した。
ジョコウィ氏はゼレンスキー氏にG20サミットへの出席を呼び掛けたのに対し、ゼレンスキー氏は「戦争が終結後、インドネシア企業を誘致したい」と応じた。
ジョコウィ氏は首脳会談に先立ち、イリアナ夫人を伴ってロシアの軍事侵攻による被害を受けたキーウ近郊の町イルピンを視察。ジョコウィ氏は「多くの家屋のほか、道路、病院などが被害を受けたのは非常に悲しいことだ。ウクライナの他都市に被害が拡大しないよう願う」と話した。
ジョコウィ氏は今後、再び列車に乗りポーランド経由でモスクワ入りし、30日にプーチン大統領との首脳会談に臨む予定だ。