2年ぶりの日本語弁論大会 第3回さくら杯 バリ州
バリ日本人会クラブハウス(バリ州デンパサール市)で20日、第3回さくら杯日本語弁論大会が実施された。36人の応募者の中から審査を勝ち抜いたバリ在住者を中心とする高校生や大学生、各10人が日本の文化や言語などについて思いを語った。最後の同大会は2019年10月。コロナ禍で2年5カ月ぶりの開催となった。
高校生の部で1位となったアユ・ビンドゥ・ディタ・アグスティニさん(18)は、じゃかるた新聞の電話取材に弁論大会では英語をカタカナ読みする「ジャパニングリッシュ」を取り上げ、アニメや歌以外にもおもしろい勉強方法はあると話した。
日本とインドネシアの公衆衛生の認識を比較し、大学生の部で1位に選ばれたブディ・ムスタパ・フシン・サガラさん(26)。コロナ禍となりインドネシアが日本から学ぶべき点に気が付いたと指摘した。
ブディさんはデンパサール市のマハサラスワスティ大学日本語学科3年生の学生。日本語の勉強を始めたのは1年生からで、将来は日本の大学に進学、日本でホテルやレストランなどの「ホスピタリティ」を学ぶサービス業に就くのが夢という。
大会実行委員長の伊藤育子さんは大会を終えて、「私たちも知らない様な日本のことを詳しく調べており、みんなしっかりと日本語を勉強していると感じた」と感想を述べた。
さくら杯日本語弁論大会はバリ日本人会とバリ日本友好協会の共催。日イ国交樹立60周年を記念し第1回が2018年10月に開催された。今大会の優勝者には賞金200万ルピア、2位に100万ルピア、3位に50万ルピアが贈られるほか、トロフィーや賞状、協賛企業から副賞を受け取る。(長田陸)