発展の裏側で
2019年、ジョクジャカルタで留学をした時にできたジャカルタ出身の友達が、「ジャカルタはとても発展している。ジョクジャカルタとはまったく別世界だ」と話した。当時、トランジット以外でジャカルタに行ったことがない私は、長期休暇を利用してジャカルタへ行ってみることにした。
列車でジョクジャカルタからジャカルタへと向かった。徐々に近づいてくる数々の高層ビルの存在感に気持ちが高揚した。また、ジャカルタではジョクジャカルタにはない日本食レストランやMRT(大量高速鉄道)などがある。さらに高揚感が高まる。
ただ、大通りから少し外れると低所得者層が住む密集住宅地が姿を現す。密集住宅地の裏にはきらびやかな高層ビルが連なっている=写真。発展の格差に驚きつつも、不思議な景色に思わず見とれてしまった。おそらく日本や他の国にも似たような景色は存在すると思うが、私は初めて見た。
インドネシアの発展は著しい。ジャカルタを中心にたった数年で高層ビルが建設され、インフラ整備が整う。10年後はどうだろうか。雑然としたこの景色がもう見られなくなるかもしれない。そう考え、目にしっかりと焼きつけた。(じゃかるた新聞=長田陸)
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