【PR】インドネシアの農村部の課題、貧富の格差は広まるばかり
インドネシアのジャカルタとバリ島でウェブサイトやアプリのデザイン・開発をするタイムドア・インドネシア(PT. Timedoor Indonesia)を経営する徳永裕さんは、南スラウェシ州のルウで出会った青年とスタートアップMIRAINESIAを立ち上げた。今回は、起業するまでに徳永さんが見た農村部の課題について寄せていただいた。
私はバリ島でシステム開発の会社やプログラミング教育の会社を経営する傍ら、ビジネス活動とは別にバリ島やスラウェシ島の起業家の支援もさせていただいております。今回は、そのなかで気づいたインドネシアの農村部の課題について皆様にお話させていただきます。
インドネシアは人口2億7千万人の国として有名ですが、その半分は田舎の農村部に暮らしている貧困層だと言われています。
ジャカルタ近郊の都市部に暮らす人々と田舎に暮らす人々の暮らしは別の国のように大きく異なります。ビジネスを検討する場合でも全く別のターゲットと考えたほうがいいでしょう。
インドネシアの都市部は物価もかなり上がり、モノに溢れ、生活水準も日本と遜色がなくなってきています。
一方で農村の暮らしはどうでしょうか。私はこれまで数々のインドネシアの農村地域を訪れてきましたが、その生活は驚くほどに違います。
私がよく訪れる南スラウェシ州のルウ(Luwu)という地域ではきれいで清潔な水を獲得したり、安定した電気やインターネットにアクセスするのも大変です。山の上のコーヒー農家の家を訪れましたが、彼らの家にはインターネットもありませんし、トイレも歯磨きも食器洗いも全て山の水を使っていました。
その地域で働く人たちは、農業や漁業などの1次産業に従事する方がほとんどで、金融やITの仕事をしている方は、ほぼ皆無でした。
また何より驚いたのは子どもに学校へ行かせない親がたくさんいるという事でした。
インドネシアの田舎では学校に行っていなかった人も多く、親が教育の大切さを理解していない場合、子供が学校で勉強するよりも農作業の手伝いをしてくれるほうがいいと考えているのです。
そのままの田舎の暮らしを維持して、のどかに暮らしていければいいのですが、田舎の暮らしでも電気代や食料などの生活コストは上がってきており、徐々に苦しい生活を強いられるようになってきています。
新たな産業や職を生み出せればいいのですが、そのイノベーションを起こす人材がいません。ここで暮らしている人たちは近代から隔離され、誰かの助けがなければ、インドネシアの経済発展から、ますます取り残され搾取されるだけの存在になってしまうかもしれません。
私は、この田舎で出会ったマディという青年とMIRAINESIAというソーシャルスタートアップを立ち上げました。
クラウドファンディングで支援を募り、支援いただいたお金で小さな学校を運営して教育問題に取り組んでいます。また地方の大自然から採れる様々な自然素材を利用してエコプロダクトを作り、環境問題、雇用、経済の問題にも取り組んでいます。
このプロジェクトはインドネシアの南スラウェシの田舎で、僕とマディの2人だけで立ち上げたものです。昨今SDGsの重要さが広まっていく中で、ただその流れに乗っていい顔をするのではなく、地方の問題解決に真剣に取り組み、そこで上手くいった仕組みを世界中に展開していきたいと考えています。
たった2人でも、勇気を持ってなにか行動すれば、いつか大きなインパクトを社会に与えられると信じて頑張りますのでぜひ応援お願いします!
お問合せ先
MIRAINESIA 徳永 裕
ホームページ(英語・インドネシア語) http://mirainesia.id/
紹介動画: https://www.youtube.com/watch?v=rXQuaXDRBog
TEL: +62 821 4442 0385
Email: hello@mirainesia.id
関連記事
インドネシアでIT起業 タイムドア・インドネシア創業から6年間の苦悩と歩み
新型コロナ前後 インドネシアのDX化(デジタル化)の動きについて
インドネシアでプログラミング教育を広める挑戦