全国の若者に日本アピール 国際交流基金 明日から「日本文化週間」
国際交流基金ジャカルタ日本文化センターは、12日~27日まで「Japan Cultural Weeks 2021(日本文化週間)」を開催する。日本文化をインドネシアの若い世代に紹介するイベントで、今年は新型コロナウイルス感染拡大を受けてオンライン開催とし、国内各地の若者に日本をアピールする。
イベントのテーマは日本語学習、伝統文化やポップカルチャーの紹介、また留学やビジネスに関する情報提供と幅広い。同センター文化事業担当の川瀬里奈さんは、「たとえば言語に興味のあるインドネシア人が日本語学習イベントをきっかけに、他の文化にも関心を持ってもらうことが狙い」と話す。
また、インドネシアに縁の深い日本人が参加することで、より日本を身近に感じてもらう試みもある。21日に参加する短編アニメーション作家の宮嶋龍太郎さんは、バリに20年間滞在していた経験を持つ。当日は作品上映、アニメ制作のレクチャーなどが行われる。
ビジネスに関する27日のイベントは、日系企業への就職を希望するインドネシア人を対象としており、日本語会話や日イ間の文化の相違から生まれるオフィス内のコミュニケーションをテーマにトークショーが行われる。
オンラインでの開催について、川瀬さんは「視聴する側が同じ時間や空間を共有しているという実感を得にくい」として、配信はターゲットとなる若者に身近なユーチューブやインスタグラムなどを利用するという。配信時にはコメント機能の利用や4コマ漫画を一般公募してコンペティションを用意するなど、視聴者参加型の内容になるよう工夫した。
逆にオンライン配信とする強みとして川瀬さんは、「例年はこのセンターで開催してきたが、今年はジャカルタ以外からも気軽に参加してもらうことができるはず」と期待を話した。(三好由華)