観光に電動交通システム 国営鉄道会社とバリ州 覚書締結

 国営鉄道車両製造インダストリ・クレタ・アピ(インカ)は22日、国内最大の観光地であるバリ島の交通インフラ拡充のため、バリ州営企業と電動式交通システムの開発に関わる覚書を交わした。
 有力紙、コンパスによると、インカのブディ・ノフィアントロ取締役は、開発構想の狙いについて「バリ島を訪れる旅行者の観光地へのアクセスを改善するため」と指摘。環境に優しい電動バスや路面電車などの交通システムの導入を視野に今後、クタ地区、サヌール地区、ウブド地区などを結ぶ路線を検討していくという。
 バリ島の交通インフラ建設をめぐっては、国鉄クレタ・アピ・インドネシア(KAI)も、ングラライ空港とサヌールの間を結ぶ鉄道建設を計画。インカと同様、観光地を鉄道網で結ぶ構想を抱いており、新型コロナ問題の収束後をにらんで今後、具体化に向けて動き出す可能性が出てきた。
 バリ島は他地域に先駆けて7月31日、国内観光客に対して受け入れを再開している。

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