最高検察庁で火事 鎮火まで11時間 南ジャカルタ
22日午後7時15分ごろ、南ジャカルタ・クバヨランバルにある最高検察庁の本庁舎で火事が発生した。消火活動は翌朝6時半まで、約11時間続いた。出火原因は明らかになっていない。
地元メディアによると、出火場所は本庁舎南側の6階で、翌23日午前2時までに建物全体に火の手が回った。消防車65台が出動し、火は朝方になって消し止められた。消防によると、出火当時、本庁舎内には警備員しかおらず、人的被害は確認されていないという。
長時間におよんだ消火活動のため、最高検察庁の正門に面するパングリマ・ポリム通りは上下線の約200メートルが通行止めされた。はす向かいに位置する商業施設「Mブロック」の飲食店の店員は「突然辺りが騒がくなり、通りを見ると(本庁舎から)火柱が見えた。ときどき『ボン』という破裂音が聞こえ、怖かった」と話した。
今回の火事について、モハンマド・マーフッド政治・法務・治安調整相はSNSを通じ、捜査資料など重要な書類は別の建物に保管されており被害はなく、「業務への支障は軽微である」と強調。また、本庁舎内の拘置所に収容されていた被疑者は、出火から約2時間後、全員が別の施設に移送されたという。(高地伸幸、写真も)