留学→就職相談 第4回フェア 日本行きを後押し
日本語番組専門チャンネル「WAKUWAKU JAPAN(ワクワクジャパン)」は26日、西ジャカルタ区の「リッポーモール・プリ」で、インドネシア人学生を対象にした留学フェアを開催した。同社の堀智一部長は「渡航前の日本語学習から卒業後のキャリア設計まで、日本留学を紹介できるイベントになれば」と期待を込める。
会場には、日本の大学・語学学校6校や、同社が日本語学習教材のボンド(本社・東京都新宿)、インドネシアのオンライン大学「ピンタリア」と協力して展開する日本語の動画教材のブースが出展された。ステージでは留学経験者を積極採用する企業として東急不動産と東京海上の当地担当者が会社説明を行った。
東京海上のムハンマド・ムスタファイナルさん(30)はステージで、「日本で就職してビジネス日本語まで習得すれば、帰国時に自分の価値をさらに高められる」と呼び掛けた。東京海上ではほぼ毎年、留学生を「グローバル人材」として採用。海外事業の中核として、留学生の母国などに出向させているという。
会場を訪れたクリスティアンさん(16)は、アニメ好きがきっかけで日本語を始めた。「ホンダの車が好きなので、将来は日本で自動車関連の会社に就職したい」。母親のエフィさんは北海道大学のブースで「毎晩ユーチューブで漢字の読み書きを勉強しているのをみると、応援してあげたい」と訴え、奨学金制度などについて尋ねた。
同留学フェアは17年から毎年開催され、ことしで4回目。(高地伸幸、写真も)