年末年始に銃撃戦 パプア州 兵士1人が死亡
年末年始、パプア州で「武装犯罪集団(KKB)」による治安部隊への襲撃が相次いだ。昨年12月30日夜にパプアニューギニアとの国境沿いにあるケエロム県で食料輸送に当たっていた国軍部隊が銃撃を受け、胸などを撃たれた兵士1人が死亡、1人が重傷を負った。1月1日の現地時間午前0時ごろにはミミカ県で治安維持活動に当たっていた警察部隊がKKBに発砲され、遠距離での射撃の応酬となったが、警察側に被害はなかったという。地元メディアが報じた。
KKBはパプア独立派の武装集団を指す用語として、軍や警察関係者などが使用する。
12月30日の銃撃戦では、駐屯地から5キロほど離れた木造の橋を車両で移動中、10~20人の集団に銃撃を受けたとみられる。兵士らは約15分間、銃撃戦を行った後に撤退したという。
国軍は武装集団がパプアニューギニアに潜伏している可能性が高いとみて、同国での捜査を調整している。
いずれの事件でも、KKB側の死者、負傷者については発表されていない。(大野航太郎)