国産マグロASEANへ FTIジャパン、阪和インドネシア
マグロ輸出入のFTIジャパン(本社・東京都千代田区)は21日、同社が「マグロネシア」ブランドで販売するインドネシア国産天然マグロの赤身の国内販売を強化、流通で提携する阪和インドネシアとともに、中国や東南アジア諸国連合(ASEAN)域内に販売を拡大する方針を明らかにした。
同社は現在、日本に向け同ブランドのマグロを輸出しているほか、国内約5店舗の飲食店に納入している。6月の国内への納入量は約600キロを見込む。
阪和インドネシアの販売担当者は「品質が良く、供給が安定していれば日本と同じ価格でも売れる」と指摘。国内ではサーモンと比べマグロの刺し身は消費が少ないが、刺し身以外の料理に利用できる加工のバリエーション増加などを通して市場の開拓を進める。
また阪和の国際ネットワークで、香港(中国)やホーチミン(ベトナム)、バンコク(タイ)などでの販売を展開、年内に日本国外への出荷拡大を目指す。(大野航太郎、写真も)