続く支え合い ひまわり会 第31回総会を開催
インドネシア人男性と結婚した日本と縁のある女性の集まり「ひまわり会」は22日、南ジャカルタの日本料理店「寿司天国」で第31回総会を開き、会員50人が集まった。設立から20年以上たった今も、在留邦人女性同士の「支え合い」の場となり続けている。
同会は1960年代の戦後賠償留学生制度で日本に留学したインドネシア人男性と結婚した女性たちが中心となり、97年6月に設立された。現在同会に所属するメンバーは約200人。20代から80歳を超える人まで、幅広い年代で活動している。
日本の文化などを体験する企画でメンバーの子どもたちが中心の「日本語お楽しみジュニア会」や、夫に先立たれた女性による「コスモス会」、少人数で懇親を深める南ジャカルタ分会、ランチを楽しむ「ムラティ会」などの分会がある。また、分会それぞれの活動報告や会員たちからの寄稿文や生活情報などを盛り込んだ会報を発行している。
会では久しぶりに会う人たちが旧交を温めたほか、戦後やってきた女性たちが経験した1974年の反日暴動や、98年5月暴動の記憶も語られた。また昨今では、オーストラリアなどの留学先でインドネシア人の男性と出会い、移住してきた人もいるという。
設立当時から会を支える早苗アフィアルさん(77)は早稲田大学に留学していた夫と共に、68年にインドネシアに渡った。「ひまわり会は女性たちが付き合い、支え合うためにできた場所。今も若い人たちががんばって続けてくれている」と話した。
ひまわり会の問い合わせは、なみえさん(携帯0816・816・110)、めぐみさん(同0811・199・605)、かつらさん(同0812・801・4762)まで。(大野航太郎、写真も)