インドネシア原産と初認定 バリ島、キンタマニ犬 国際大会出場可能に
バリ州バンリ県キンタマニ郡のキンタマニ犬がこのほど、犬種の標準を定める国際畜犬連盟(本部・ベルギー)によって、認定された。インドネシア原産の犬種が認定されるのは初めて。正式な国際大会やドッグショーなどへの出場も可能となり、今後認知度や価格が上がることが予想される。
正式な登録名は、インドネシア語で犬を意味するアンジンを頭に付けた「アンジン・キンタマニ―バリ」。
国際畜犬連盟公式ウェブサイトによると、同犬はキンタマニ郡スカワナ村を原産地とし、山、火山、森林に生息してきたとされる。
身体的な特徴は主に長方形の胴体、まっすぐと立つ耳、三日月形のしっぽなどで、毛の色は白、黒、まだら色など全4種、体重は雄15~18キロ、雌13~16キロで中型犬となっている。
性格は用心深く、知的、穏やか、忠実、訓練が容易という。
バリのキンタマニ犬愛好団体が政府などと協力し、国際的公認を働きかけてきた。インドネシア・ケネル・クラブ(IKK)の会長であるベニー・クォック・ウィー・ショー氏は、地元メディアの取材に対し「キンタマニ犬は非常に頭が良く、ここ数年でもいくつかの大会で優勝している。認定によって今後は正式な国際大会に出場できるなど、さらに価値が上がるだろう」と期待を込めた。
バリのワヤン・コステル州知事は「世界的競争へ参加するに値する高いレベルの犬種を保持していることを意味する。認定を誇りに思う」と述べた。(上村夏美)