CJS 18日に開校 校長に酢谷さん着任 デルタマス
チカラン日本人学校(所在地・西ジャワ州ブカシ県デルタマス、CJS)は10日、メディア向けの説明会を開き18日に開校することを確認した。ジャカルタ日本人学校(JJS)維持会が運営する新校として出発する。開校時点の生徒数は、小学1年生~中学3年生で計52人。夏までにさらに増加する見込みだ。
島根県で小学校教諭を務め、カタールのドーハ日本人学校で働いた経験を持つ
酢谷昌義さんが校長として着任した。計15人の教員が、新天地での学校づくりを進めていく。
地域を開発するプラデルタ・レスタリ社(大手財閥シナールマスと双日が出資)が所有権を持ち、学校が土地と建物を借りる枠組みとなる。設計・施工は大林組が請け負い、このほど鉄筋コンクリート2階建ての校舎が完工した。プールや運動場などの施設は7月までに完工する予定だ。
酢谷さんは目指す学校像として「楽しみが学校の中にあることが大事」として、「明日も行きたい楽しい学校」を掲げる。また、CJSだからこそできる教育を考え、「まずは教員が地域を理解する努力をしていく」と意気込みを話した。
日本人学校設立の背景には、ブカシ県やカラワン県の工業団地で事業を展開する日系企業が増加している一方で、同地域と居住地域であるジャカルタを結ぶ高速道路の渋滞悪化がある。
2017年3月に日本人学校設立準備委員会が設置され、18年にインドネシア政府から認可を取得して、建設を進めていた。
23年をめどに生徒数250人を実現させ、単年度での黒字化を目指す。運営の基盤となる寄付金については、引き続き募集している。学校や寄付金についての問い合わせは事務局(メールcjs.committee@gmail.com)まで。(平野慧、写真も)