自衛隊輸送機が到着 救援物資荷下ろし 地震・津波被災地パル
中部スラウェシ地震・津波の被災者支援に当たるため、日本からの救援物資を載せた航空自衛隊のC130輸送機1機が6日午前、地震被災地の中部スラウェシ州パル市のムティアラ・シスアルジュフリ空港に到着した。
同機は隊員約40人が乗り組み、今回活動拠点とする東カリマンタン州バリックパパンから到着。日本政府が国際協力機構(JICA)を通じて供与する、テント500張り、浄水器20台、発電機80基など計約9トンを、インドネシア国軍兵士、自衛隊員らが協力して荷下ろしした。
同機は国際援助隊として派遣されたもので、引き続き、バリックパパンからパルへ救援物資を輸送する任務に当たる。
援助隊を指揮する太田将史一等空佐はパル到着後、「上空から見て、甚大な被害が確認できた。一刻も早く、援助ができるようにし、任務を完遂していきたい。(被災者の)心に寄り添いたい」と記者団に語った。
また、インドネシア当局の要請に基づき、支援に当たる各国と調整しながら、C130輸送機1機による空輸を続けるとの方針を述べた。
日本外務省によると、これ以降は、主にインドネシアの物資を運ぶことになりそうだ。
ムティアラ・シスアルジュフリ空港は、救援物資や人員を被災地へ送り込む拠点となっており、インドネシア国軍のC130輸送機や、救援団体のチャーター機などが頻繁に離着陸。ターミナルビル付近には段ボール箱などが山積みされている。 (米元文秋、写真も、2、12)面に関連