【ガイキンド・インドネシア国際オートショー特集】自動運転から環境対応まで 量から質への転換
インドネシア最大の自動車展示会「第26回ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)2018)」が2~12日の日程でバンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)にある国際展示場インドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で開かれている。乗用車19、商用車6の合計25ブランドと250を超える自動車関連企業が出展している。
ガイキンドの進めるGIIASの「量」から「質」への転換は着実に実を結んでいる。今回のGIIASでは、未来の自動車技術として、人工知能(AI)を使った自律走行車やセンサーを使った走行補助など、自動運転の時代到来を思わせる高度技術に加え、各自動車ブランドが、ハイブリッド車(HV)、プラグイン・ハイブリッド車(PHV)、燃料電池車(FCV)、電気自動車(EV)など、持続可能な社会につながる低排出量(低公害)技術の展示も行う特徴あるイベントとなった。
また、昨年より少なめだが、多くの人々が心待ちにするニューモデルの発表や販売もおこなわれている。ホンダはブリオ・シリーズをフルモデルチェンジ、マツダもSUVクロスオーバーのCX—3やフラッグシップのマツダ6エリートの新型モデルを投入、日産はSUVのテラを発表した。
昨年のGIIAS期間中の来場者は約50万人、成約額は7兆2千億ルピアと言われる。ことし1~6月の累計販売台数が55万3779台と前年同期比3・8%と微増の中、各メーカーはGIIASをきっかけに、年後半に向け販売を積み増したい意向だ。
■村落用車も発表
今回のGIIASでは、村落用車「KME」も発表された(農業用はウィントール)。悲願の国産車開発としてジョコ・ウィドド(ジョコウィ)大統領も後押ししてきたが、現在の部品の国内調達率は70%。価格は約7千万ルピア。 年内に試験販売を行い、来年初めから商用生産に移る。(太田勉)
◇第26回ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS 2018)
バンテン州南タンゲランのブミ・スルポン・ダマイ(BSD)にある国際展示場インドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で12日まで。入場料は月〜金曜が5万ルピア、開場は午前11時〜午後9時。週末の入場料は10万ルピア、開場は午前10時〜午後9時。会場とビンタロ・エクスチェンジやイオンモールBSDシティ、ブリーズBSDシティなどを結ぶシャトルバスが出ている。詳細は公式ウェブサイト(indonesiaautoshow.com)で。