大和ハウス 5000戸着工 東ジャカルタに12棟
大和ハウス工業は21日、東ジャカルタ区チパユンで進める中間層向けの都市開発事業「サクラ・ガーデンシティ」の起工式を開いた。同地は西ジャワ州ブカシ、デポックの両市に接し、開業予定の次世代型交通システム(LRT)の駅に隣接する要所。約12ヘクタールの敷地に高層分譲マンション12棟を建設、計約5千戸を供給する。
事業には大和ハウスと海外交通・都市開発事業支援機構(本社・東京都千代田区、JOIN)と地場系不動産開発トリボ社との3社合弁で臨む。出資比率は大和ハウスが36%、JOINが24%。総事業費は7億ドル程度で、大和ハウスがアジアで参画する事業としては過去最大級だ。
まず12棟のマンションのうち、第1フェーズの初期段階として2棟の24階建てマンションを建設する。2020年5月完成を見込む。1平方メートル当たりの平均価格は約2100万ルピア。最終的には25年11月中の第4フェーズ完了を目指す。
大和ハウスの一木伸也上席執行役員は「ターゲットは投資家でなく、実際に住む人たち」と強調。「これから増えていく中間〜アッパーミドルクラスの需要に対応する」と話した。(平野慧)