1200人が「超」楽しむ JJSフェス 工夫凝らした出し物も
バンテン州南タンゲランにあるジャカルタ日本人学校(JJS、米村博司校長)は21日、第19回JJSフェスティバルを開いた。ことしのテーマ「超楽思意(超楽しい)」の下、小・中学部の約1200人がクラスの出し物や有志発表を「超」楽しんだ。
実行員らによるオープニングでスタート。日本の民放テレビ番組「パネルクイズアタック25」を模した発表が、集まった児童・生徒、保護者らの笑いを誘った。
小学部5年生以上は各クラスでゲームやお化け屋敷など工夫を凝らした出し物を出店。小学部1〜4年生は縦割り班で各ブースを回り、互いの友情を深めた。
小学部5年生は総合の学習の時間に習った環境問題をテーマに、各クラスがごみや水問題、エネルギー、森林伐採に関するクイズなどを出すブースを作った。4組はプラスチックごみを取り上げ、訪れた人はクイズに答えながら、ペットボトルを再利用して作ったけん玉や空気鉄砲のゲームに夢中になった。西本小春さん(11)は自分たちで作ったクイズを低学年の児童たちに出しながら、「楽しいって言ってくれると、こっちも楽しくなる。みんな(クイズの内容を)分かってくれているみたいでうれしい」と笑顔で話した。
長蛇の列ができた中学部2年1組のお化け屋敷では、目に涙を浮かべて出てくる子も。上級生が背中をさすりながら「次は楽しいところに行こう」と話しかける姿を教員も目を細めて見守った。
午後は小学部4年生と中学部によるみこしが披露された。小学部4年2組の山?達郎さん(9)は「緊張した。初めておみこしを担げて楽しかった」と達成感を語った。
その後、有志によるステージ発表が体育館で行われた。バトントワリングやダンス、クラシック音楽の演奏などそれぞれの特技が披露された。
続いて行われたフィナーレでは小学生らがフェスティバルの感想を発表。「お兄さん、お姉さん、一緒に回ってくれてありがとう」「まねできないようなことを、あまり年の違わない人がやっていてすごいと思った」など感謝や驚きの言葉が語られた。
同フェスティバルは初めてという小学2年生の保護者は「発表や演技の完成度が高く、みんなはきはきしゃべっていて素晴らしかった」と感心した様子だった。
米村校長は終了後、実行委員を中心に、工夫に富んだ発表が堂々と行われており「感動した」と話し、「小学生が中学生の姿を見て『ああなりたい』と思って成長できるのがJJSのいいところ」としみじみと感想を語った。(坂田優菜、写真も)