驚きや学びを報告 職場体験の中学2年生74人 JJS
ジャカルタ日本人学校(JJS)の中学部2年生74人による職場体験学習(2月27〜28日実施)の報告会が12日、バンテン州南タンゲラン市の同校で開かれた。受け入れ先企業16社の関係者や保護者らが出席し、各職場での体験報告に聞き入った。
生徒たちは3教室に分かれ、大変だったことや勉強になったこと、心に残ったことなどを訪問先ごとに発表した。直接体験した大変なことや驚きについては、「エンジンにはたくさんの部品があり、組み立てから始動までとても大変だったが、動き始めた時には、なんともいえない達成感を感じた」、「一つの製品が作られるのに、想像以上に多くの人が関わっている」などの発表があった。
学びや異国ならではの体験では、「自分の関わった製品が買われたり、使われているのを見たときに、この仕事をしてよかった」、「インドネシアで働かせてもらっていると常に意識し、尊敬の念を持って相手と向き合うという企業の姿勢からの学びがあった」などと発表する生徒らもいた。
オイスカ幼稚園で職場体験をした1組の丸藤琉衣さんと2組の岡野七海さんは発表会後、じゃかるた新聞の取材に「子どもたちがとても元気で大変な仕事」と口をそろえた。さらに「子どもたちの笑顔が、私たちを笑顔にし元気にする」(丸岡さん)、「将来、先生になるために今から体力をつけようと思った」(岡野さん)とそれぞれが心に感じたことを語った。
ラーメン専門店の清六屋で職場体験をした2組の田中沙歩さんは、「立ちっぱなしで大変だったけど、スタッフがお互いに声を掛け合う優しい職場だった。お客さまのことを尊敬し、理解し、要望にこたえられるように努めることが重要と感じた。将来は、直接お客さまと向き合う仕事がしたい」と語った。
JJSでは毎年、中学部2年時に、企業や在インドネシア日本大使館の協力を得て、職場体験学習を行っている。2日間の職場体験のうち、1日を父親の職場訪問に充てるプログラムも一部企業で実施している。(太田勉、写真も)