地熱発電事業に参入 東北電力、海外初
東北電力は7日、インドネシアで地熱発電事業に参入すると発表した。海外で地熱事業に乗り出すのは初めて。
南スマトラ州で推進されているランタウ・デダップ地熱発電事業に参画する。事業には丸紅が出資しており、東北電力の海外投資子会社トーホク・パワー・インベストメントを通じて、丸紅側と株式を売買、事業の株式10%を取得した。事業の合計出力は9万8400キロワットで2020年後半の運転開始を予定している。
東北電力は国営電力PLNと30年にわたる電力売買契約を結ぶことで、安定的な収益を見込む。
同社は17年1月に発表した中期経営方針で海外事業展開を強化することを掲げている。20年度に持分出力60万キロワット、30年度に120万キロワットに達することを目標としており、北・中米地域や東南アジアを重点地域としている。
同社は秋田県鹿角市や岩手県岩手郡雫石町などで地熱発電を行っており、40年以上にわたり国内で培ってきた技術を生かす。