ねえ、見て見て! JJS幼稚部 園児200人が作品展
バンテン州南タンゲラン市のジャカルタ日本人学校(JJS)幼稚部は25日、同部校舎内で作品展「のぞいてみようお話の国〜絵本〜」を開いた。園児総勢約200人が互いにアイデアを出し合い、1カ月間かけて作り上げた作品を披露し、保護者と共に鑑賞した。
各組では、それぞれテーマに沿った絵本を読みながら園児たちで話し合いを重ね、創造力を膨らませたお話の世界を教室に作り上げた。各教室には、立体作品、個人作品、壁面などアイデア満載の作品が並び一つの作品空間を生み出していた。
ぞう組はモンゴルの世界「スーホーの白い馬」、らいおん組はフィンランドの雪の世界「フィンランドの小人たちトントゥ」、きりん組はロシア民話「大きなカブ」、くま組はアフリカの世界「ぼくのだいすきなケニアの村」、りす組はピーターラビットの絵本を描いた「ピーターラビットのおはなし」、うさぎ組は日本の昔話「おむすびころりん」の世界をそれぞれ作り上げた。
自分の作品を見つけると保護者の手を取り、「見て見て! これ私が作ったんだよ」と園児らがうれしそうに説明する姿があちらこちらで見られた。
また、校舎内ホールには園児たちがことしの4月から描いてきた絵、ホール前には年長組園児のバジャイ絵画、年少組園児の紙粘土で作っただるまがそれぞれ展示された。
ぶんぶんごまや版画作成などの体験型コーナーもあり、自由にデザインを描きながらそれぞれお友だちや家族と作成した。
中学部グラウンドでは事前に作成したたこを揚げるなど、屋外での遊びも楽しんだ。
モンゴルの世界を表現した年長組でぞう組の森柚貴ちゃん(5)は「作品作成はとても楽しかった。大変なことはなかった」と笑顔で話し、母親の明日香さん(34)は「長い製作時間をかけて、モンゴルに関する絵本をいろいろと読んだみたい。テレビでモンゴル出身のお相撲さんが出たら興味を示したりと勉強にもなったと思う」と話した。(上村夏美、写真も)