一人一人の役柄光る 23人が学習発表会 BJS

 バンドン日本人学校(BJS、西ジャワ州バンドン市)は4日、学習発表会を開いた。ことしのテーマは「一意専心〜感動を! みんなに〜」。幼稚園、小・中学部の園児・児童・生徒の計23人が演劇や歌、踊りを元気いっぱい披露。一人一人の役柄が光る、成果を出し切った発表会となった。
 小学部3.4年は、見習い忍者6人が力を合わせながら成長する物語「忍者への道—太陽の子—」で、仲間を大切にする気持ちを表現。「修行」として跳び箱のほか、古典の暗唱、インドネシア語や英語の早口言葉も披露した。
 続いて幼稚部の園児が、インドネシアや日本、メキシコなどの民族衣装姿で登場。インドネシア語で「サトゥ・サトゥ」、日本語で「小さな世界」を歌った。演劇「楽しい遠足」では、チョウを追いかけ迷子になった園児が、森の守り神に出会うストーリーを元気いっぱい笑顔で演じ、会場は温かい雰囲気に包まれた。
 小学部1.2年は演劇「バンドン太鼓合戦ぽんぽこ」に挑戦。子ダヌキたちが過ごしてきたBJSの校庭に、人間がマンションの建設を計画。太鼓の演奏で人間を感動させ建設を中止させようと練習に励む子ダヌキたち。楽しそうな演技だけでなく、太鼓の演奏の際には真剣な表情を見せた。
 小学部5.6年と中学部は、学習発表会の演劇を決める話し合いで、ぶつかり合いながらも「イエス、ウィー・キャン!」を合言葉に、一つにまとまっていく姿を見せた。最後は全員でビートルズの「オール・トゥゲザー・ナウ」を歌った。
 櫻田弘道校長は「先生たちが子どもたち一人一人のことを見ながら台本を作り上げてきた。力のこもった指導のおかげで、温かさだけでなく、子どもたちも達成感を味わうことができた。笑顔から元気をもらいました」と話した。
 小学部5年の三木快哉さん(11)は、子どもの数が少ないため覚えるせりふが多く大変だったと振り返りつつも、「高学年として、皆に伝わりやすいように心がけた。完成度よりも、みんなが一つになって心がつながったことがうれしくて、楽しかった」と笑顔を見せた。
 後半の「演奏の部」では、小・中学部の児童・生徒が合唱やリコーダーアンサンブル、全員でアンクルンを使い「聖者の行進」を奏でるなど、練習の成果を発揮し美しい音色を奏でた。最後は園児も加わり、インドネシア語の歌「チャチャ・マリチャ」を踊りながら歌い、発表会を締めくくった。 (毛利春香、写真も)

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