日イを比較、友情育む SJS 国際文化交流会

 スラバヤ日本人学校(SJS、村下俊文校長)は28日、第25回国際文化交流会を開いた。SJSの全園児・児童・生徒(計70人)と、スラバヤ国立大学(ウネサ)付属小学校と国立第13中学校の児童・生徒28人が参加し、演劇や踊りなどの練習を共に重ね、本番で成果を発揮。互いに異なる日イの文化を知りながら、友情を深めた。

 ことしのテーマは「世界をこえるつながり〜赤と白は永遠に〜」。司会・進行はSJSの子どもたちが日イ両言語で行った。
 SJS中学部は石川県で雨乞いの曲として知られている和太鼓「龍神太鼓」を披露。「一打入魂」を合言葉に、力いっぱい迫力ある音を鳴らした後は、国立第13中学校の生徒と共に、和太鼓や竹太鼓、笛などでにぎやかな祭りばやしを響かせた。
 SJS小学部1.2年生とウネサ小学校1.2年の児童は、101匹のおたまじゃくしとカエルの母親の物語「おたまじゃくしの101ちゃん」を披露。タガメとザリガニのけんかや、母カエルを心配して怒ったり泣いたりするおたまじゃくしの姿、最後は皆で歌って踊るなど元気いっぱい演じた。
 SJS小学部5.6年生もウネサ小学校の児童と一緒に「十二支物語」を披露。日本の子どもたちは英語とインドネシア語、インドネシアの子どもたちは日本語のセリフに挑戦。動物たちそれぞれの個性が光る演技で、観客を楽しませた。
 国立第13中学校の女子生徒は、インドネシア舞踊「タリ・ガルーダ・ヌサンタラ」を鮮やかな衣装と美しい動きで踊り、舞台を華やかに飾った。またウネサ小学校3.4年生は、リコーダーや鍵盤ハーモニカ、バイオリンによる演奏を披露した。
 SJS幼稚部は日本の昔話としてなじみのある「さるとかに」をミュージカルに。小学部3.4年生は、群読の劇「海〜明日へ〜」で、「SJSを離れても七つの海でつながっている」と、言葉や歌、楽器演奏などで表現した。最後は全員でインドネシア語で「ドラえもんのうた」を歌った。
 中学部2年の細川乃愛さん(14)は「休み時間も使って練習してきた。今日は全部出し切れたと思う。最初は皆の気持ちが一つじゃなく大変だったけれど、一つになると演奏もそろい、うまくいった」と振り返った。根本夏妃さん(14)も「皆の気持ちを一つにすることが難しかった。でも毎日少しずつ良くなっていき、きょうが一番良いものになった。やりきった」と話した。
 国立第13中学校のインタン・プルマタ・サリさん(14)は初めて踊りに挑戦し2カ月間、練習を重ねてきた。「練習では、協力することが一番、大変だった。日本人の子どもたちと一緒に、一つの舞台を作り上げられたことが一番うれしい」と笑顔を見せた。(毛利春香、写真も)

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