乱気流で2人けが バティック・エア 30分間揺れ、骨折も
ジャカルタから北スマトラ州メダンに向かっていたバティック・エア6890便(ボーイング737—800型機、乗員7人、乗客114人)が24日、同州トバ・サモシル県周辺の上空で乱気流に巻き込まれて大きく揺れ、乗客の女性1人が背骨にひびが入り、乗務員の女性1人が左足の骨を折るけがをした。乗客はトイレにいて、シートベルトを付けていなかったという。地元メディアが報じた。
同機は午後3時、スカルノハッタ空港(バンテン州タンゲラン市)を離陸、高度約6千メートルを飛行中、午後5時前ごろから揺れ始めた。
揺れは約30分間続いたが、午後5時33分に目的地のメダン郊外のクアラナム空港に到着した。空港着陸後、2人はすぐに空港の病院に搬送され、手当てを受けた。
バティック・エアの親会社である格安航空国内大手ライオンエアは25日、地元メディアの取材に対し、「ことしに入ってから乱気流の影響で同様の事故が起きたケースはなかった。乱気流は晴天時に起きる晴天乱気流だったため、事前に気づくのが難しかった。治療費などの責任は全て持つ」と事故の説明と謝罪した。(上村夏美)