GIIAS閉幕 関連部品ブースも盛況
バンテン州南タンゲラン市のブミ・スルポン・ダマイ(BSD)にある国際展示場インドネシア・コンベンション・エキシビション(ICE)で開かれた自動車展示会「第25回ガイキンド・インドネシア国際オートショー(GIIAS)」が20日閉幕した。2018年は8月2〜12日の日程で開催する予定。
三菱自動車の新型多目的車(MPV)「エクスパンダー」や中国の自動車大手ブランド「五菱(ウーリン)」など自動車各社の販売が話題になったが、スペアパーツ・アクセサリーエリアやモーターサイクルエリアにブース出展した各社も気を吐いた。
カスタマイズカーなどの展示会「大阪オートメッセ」事務局はインドネシアの自動車カスタマイズ・アフターマーケット協会(NMAA)と共同で初出展した。
日産のR35GT―Rをベースとしたカスタマイズカー(48億ルピア)や日本製のホイール、インドネシア製のタイヤなどが展示された。
事務局の村田興司クリエイティブディレクターは「自動車の普及が進むと、必ずアフターマーケットやカスタマイズの需要が出てくる」と話す。まだ国内のカスタマイズカーの現状は「見た目のデコレーションが多い」という。しかし、「道路の整備環境が整えば、ブレーキやサスペンションなどの改良需要が生まれる。規格などさまざまな問題があるが、品質をアピールして日本の企業が進出しやすくなる環境作りは今から必要だ」と強調する。
NMAAとの協力については、情報交換を活発に行うだけでなく「将来的に東南アジア諸国連合(ASEAN)各国への販売をインドネシアを拠点として拡充することも考えており、提携していきたい」と語った。
18年2月開催の「大阪オートメッセ2018」ではインドネシアのパーツを紹介するブースを出展、日本の業者とのマッッチングを図る。
■認知度高まり感じて
出光興産のインドネシアにおける潤滑油製造を担う現地法人出光ルブ・テクノ・インドネシア(ILTI)は2年ぶり2度目の出展。
伊藤健太郎副社長は開催期間を振り返り、「2年前に初出展した時に比べて、来場者がブースを見学して出光を初めて知る、というような驚きはあまりなかったように感じた。認知度が上がっているのでは」と手応えを語る。
潤滑油市場では国営石油ガス・プルタミナのシェアが圧倒的に高いが、近年はやや低迷傾向にある。
出光グループは製造する潤滑油の約半分をアジアを中心とした海外に販売しており、製造、販売規模などからインドネシアを重点拠点と位置づけている。
日本国内で二輪、四輪メーカーと潤滑油を共同開発してきた実績や、日系では先行して05年から現地生産を行っている経験や顧客基盤を元に、販売代理店アトラス社を通じて、ジャワ島内での販売を強化していく方針だ。(平野慧、写真も)