邦人女性が手打撲 タクシー強盗未遂 南ジャカルタ
二十三日午後十一時ごろ、南ジャカルタ・ウィジャヤの裏通りからタクシーに乗った邦人女性が運転手から金を要求され、手を棒でたたかれ打撲する事件が発生した。金銭的な被害はなかった。
乗ったタクシーは白い車体の「エクセクティフ」。女性によると、運転手は二十代前半くらいの男性で、料金メーターを使用。女性はブロックM方面に向かおうと、通りを走行中のタクシーを停め、運転手に行き先を告げて乗車。通常は五分ほどの距離だが、タクシーは別方向に約三十分走行した。女性は行き先を数回確認したが運転手は無視。その後、運転手は人通りが少ない通りの路肩に車を停め、所持金すべてを出すよう棒で女性を脅迫した。
女性は手の甲をたたかれたが、後部座席の左ドアから逃げ、たまたま通りかかった通行人に助けを求めた。タクシーは急発進してその場から去った。
日本大使館はウェブサイトで、安全対策として「比較的安全と言われるブルーバードやシルバーバードの利用をお勧めします」と明記。「ただ、色や名称を似せたタクシー会社もあるため、注意が必要」としている。(岡坂泰寛)