「日本の夏祭り」楽しむ JJS幼稚部 みこし、盆踊りに和太鼓

 バンテン州南タンゲラン市のジャカルタ日本人学校(JJS)幼稚部で15日、毎年恒例の夏祭りが開かれた。甚平や浴衣に身を包んだ園児約180人と保護者らが参加し、「日本のお祭り」を楽しんだ。

 祭りは、手作りみこしのパレードでスタート。それぞれのクラスで1カ月ほど前からテーマを話し合って制作した手作りみこし6台を担ぎ、「わっしょい、わっしょい」とかけ声を上げながら元気よくグランドを回った。
 続いて、「親子HOT音頭」の曲に合わせ、親子仲良く手をつないだり、ハグをしたりしながら盆踊りを楽しんだ。  
 最後は園内ホールで、年少、年長組の園児がそれぞれ踊りや和太鼓を発表した。年少組は2カ月ほど前から練習を重ねてきた「おばけの花火音頭」を観客席横まで踊り出て披露、会場を一つにした。
 年長組は迫力のある和太鼓を披露。法被に鉢巻き姿で、「わぁー!」と大きな声を出しながら入場、2人1組で和太鼓をたたいて会場を盛り上げた。この日のために2カ月以上練習をしてきたという。演奏を終えたきりん組の崎山泰地ちゃん(5)は「4月の終わりごろから練習をしてきたよ。今日はとっても楽しかった」と達成感にあふれた表情で話した。
 園内には、年少組の綿あめ屋、ミニパン・乳酸菌飲料屋、ポップコーン屋、年長組の猛獣叩き、にんにん射的、お化け屋敷が出店した。他にスーパーボールすくいなど全部で九つのコーナーが並んだ。
 毎年人気のお化け屋敷は常に50人ほどの行列ができていた。屋敷出口からは「全然怖くなかった」と笑顔で出てくる子もいれば、母親の服をつかんで泣きながら出てくる子もいた。うさぎ組の沖聡馬ちゃん(5)は「一番お化け屋敷が楽しかった。ママとパパは怖がっていたけれどぼくは怖くなかったよ」と元気に話した。お化け役の園児たちは日本の妖怪である一つ目小僧や一反木綿、ちょうちんお化けなどに扮(ふん)し、怖がらせる練習を重ねてきたという。
 JJSでは、日本の文化を体験できるよう一年を通して子どもの日や七夕祭りなど日本の行事に合わせた催しを開催している。(上村夏美、写真も) 

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