新入社員、受け入れ準備は? 評価項目の説明も大切 インテリジェンス 採用・労務セミナー
インドネシアで人材紹介業務などを行うインテリジェンス・HR・ソリューションズ・インドネシアは6日、南ジャカルタのマヤパダ・タワーの同社事務所で人材の採用や労務について学ぶセミナーを開いた。
同社の佐藤大介ゼネラルマネジャー(GM)が従業員の新規雇用について、同社の豊富な事例を踏まえながら、採用計画策定や選考、勤務開始まで順を追って重要なポイントを解説した。
採用の一連のサイクルの中で入社前の受け入れ準備の大切さを強調し、携帯電話などの備品やオフィス内の座席の確定などの細かい気遣いの大切さを指摘した。「インドネシア人は入社時に丁重に扱われていないのかな、と不安を感じやすい。これは入社後にも影響する」と話す。
また、「自分がどれだけ、どう働けばお給料がもらえるのか。また、将来的にステップアップできるのかを考える」と話し、採用時に評価項目を設定することの重要さを説明。さらにそれをインドネシア人管理職とも共有するべきだと語った。
採用時に労務面で注意すべき点として、外国人は人事権を持てないため「オファリングレターには日本人はサインをしないように」と語りかけた。
佐藤GMは昨今の大卒者の進路選択において、成果次第で大きくステップアップできる欧米系企業の人気が高まりつつあり、日系企業の人気に陰りが出ている面を指摘する。
それぞれの企業が適切な人材を採用するに当たって、「この会社で働きたいな、とわくわくさせる工夫が必要」と話し、「お給料だけでなく、入社後にさまざまなケアをするなど魅力的に見せることが重要。日本の企業の良さをアピールしなければもったいないと思います」と締めくくった。(平野慧、写真も)