8年目の集大成 「挑戦に100パーセント頑張った」 リトル東京ブロックM縁日祭
民間有志の草の根交流イベント「リトル東京ブロックM縁日祭」(主催・ブロックMエステート、後援・在インドネシア日本大使館、日本貿易振興機構=ジェトロ、日本政府観光局=JNTOほか、メーンスポンサー・Jトラスト)が13、14両日、開催された。竹谷大世実行委員長は「8年目の挑戦に100パーセント頑張った。毎年が集大成。ボランティアの域を超えた」と関係者の労をねぎらった。
8回目のことしのテーマは「挑戦―七転び八起き」。2代目花魁(おいらん)道中や日イ和太鼓グループの共演など、さまざまな物事に挑戦した。
ことしは南ジャカルタ区観光文化局の伝統芸能紹介の一環として、ブロックMがあるクバヨランバルの伝統竹楽器アンクルンのグループ「アンクルン・ムラワイ」が初公演。「上を向いて歩こう」「スタンド・バイ・ミー」「クロンチョン・クマヨラン」を演奏し、日イ友好の祭りの開幕を告げた。
同グループのデウィ・ヌルさん(60)は「出演できてとてもうれしかった。祭りには多くの人が訪れ、地域の経済にも好影響を与えてくれている。今後は(出し物やブースの)日イの比率が半々ぐらいになったらうれしい」と語った。
会場には約180の飲食店やTシャツ・雑貨販売ブースなどが軒を連ね、多くの人でにぎわった。
新設したごみ分別ブースでは、ミノリ・インドネシアなどからボランティア212人が集い、ごみ拾いや分別の啓発活動を実施。ごみ袋約3千枚を提供したフクスケ・コウギョウ・インドネシアのジュマディさん(40)は「分別意識は年々向上しているが、ごみ箱が近くにないとポイ捨てをする人が多い」と話した。
本格的に和太鼓に挑戦し、フィナーレを迎えた竹谷実行委員長は「来年は大量高速鉄道(MRT)の駅ができる前のブロックMの姿で最後の縁日祭になる」と話した。
来場者数は2日で25万人を超える見込みで、ギネス記録に挑戦する予定。(中島昭浩、10、12面に関連)