共に汗をかいて 絆駅伝 本紙記者も力走
スタート地点には本格的なウエアを着た人から阪神タイガースのフェイスペイントをした人まで、さまざまな選手がスタンバイした。緊張感が漂う。スタートラインに掲げられた旗が上がり、選手が一斉に走り出した。
14日早朝、中央ジャカルタのスナヤン・スクエア周辺で行われたジャカルタ「絆」駅伝。ビルの間を抜けるコースには家族や同僚を応援する人たちが立って、応援したり写真を撮ったりしていた。ペースを乱して息の荒い選手や、さっそうと駆けていく選手らが周りにいた。どれだけ走ったのか見当がつかないまま、前のランナーを追いかける時間が続いた。たすきの受け渡し地点が近づいた。応援の声も大きくなり、足取りも軽くなる。
駅伝大会のことを知ったのは入社して2日目の4月4日だった。ランニングは高校以来7年ぶりだったが、記念になりそうと思い二つ返事で参加を決めた。
練習をしなければと思いつつもやらない日々が続き、実際に走ったのは本番3日前。結局当日まで筋肉痛を抱えることになった。
受け渡し地点は、仲間を待つ選手でごった返していた。仲間を探してコースを逆走する人もいた。しかし、私がたすきを渡すデアさんは一目でわかる位置に立っていた。無事にたすきをつなぐことができた。
その後順調にたすきはつながれ、第4走者のアフマドさんも完走した。自分が渡したたすきがつながりゴールしたと思うと感慨深かった。
今回一つのたすきをつなぎ、一緒に汗をかいたことで、普段は接する機会の少ない同僚ともぐんと距離が縮んだと思う。どの選手も走った後はやりきった顔で仲間との歓談を楽しんでいた。(坂田優菜、写真も)