伝統築き、共に成長を SJS入学式 児童・生徒14人迎え
スラバヤ日本人学校(SJS)は15日、入学式を行なった。新たに小学部7人、中学部7人の計14人が入学し、全児童・生徒数は58人になった。SJSで共に学校生活を送る新たな仲間を温かく迎え入れ、子どもと教員、保護者ら全員で新たなスタートを切った。
村下俊文校長は「ご入学おめでとうございます。皆さんと出会えることをとっても楽しみにしていました」と話した。小学部1年生には「元気の良いあいさつ、自分のことは自分でできるようになる、そして誰とでも仲良くできる1年生になってください」と三つの約束をお願いした。
中学部1年生に向けては「伝統あるスラバヤ日本人学校を築いていってほしい。皆さんが健やかに大きくたくましく、SJSの在校生として育ってくれることを期待します。しっかりと頑張ってください」とエールを送った。
式典には加藤義治在スラバヤ総領事や、日本人学校維持会・執行役員の河野剛会長らも出席した。
SJSの幼稚園から小学部に入学した中須賀琉成くん(6)の母ゆりえさん(42)は、琉成くんは前夜、緊張してなかなか眠れなかったようで「幼稚園を離れる寂しさと小学生になる楽しさとがあったみたい」と話す。
スラバヤに来て4月で3年目に入り、これまで小学部に子どもを持つ母親たちと話す機会が多かったこともあり、不安はないという。「私にとっても小学生は初めて。どんなことをするのか期待でいっぱい。子どもと一緒に楽しみたい」と笑顔を見せた。
同じ日、赴任式と始業式も開いた。赴任式では新しい6人の教員を紹介。児童・生徒を代表して中学部3年の尾崎カレンさんが「ようこそスラバヤ日本人学校へ。全校生徒数が60人にも満たない小規模な学校ですが、小学部1年生から中学部3年生まで仲良く学校生活を送っています。より良い新しいSJSを一緒につくっていけることがとても楽しみです」と歓迎した。
堂本博之さん(37)は、初めての海外派遣。日本社会に戻ってキャリアを積む子どもが多いことから、グローバルな環境で子どもたちと共に学びながら、世界に羽ばたける子どもを育てたいと意欲を見せる。「マルチリンガルな環境でさまざまな言葉を使っていろいろな人に関わる中で、価値観を広げてほしい。自分も一緒に経験し、学びたい」と話した。
新任の教員は以下の通り(敬称略、カッコ内は出身地)
吉永夕香(鹿児島)、川原さなえ(福岡)、堂本博之(京都)、寺下剛史(北海道)、岸真梨子(東京)、浦川歩(長崎)(毛利春香、写真も、12面に関連)